2005年 12月 22日
いい本でした。
先日、日帰りで伊勢に行った。
何で伊勢なんだ・・・・、それはまた後日書きます。
名古屋は大雪のあとで所々雪が残り、かつ新幹線のホームでも寒風吹きあれていた。
でも伊勢は抜けるような青空が広がり、神々しいキリッとした空気に満ちていた。
しかし伊勢はかなり遠い。
名古屋から近鉄特急で約2時間かかる。
ひたすら続く単調な景色に飽きたときに、なにげにバッグに入れてきた文庫本を取り出した。
数ヶ月前妻が「良い本だよ」って僕の机の上に置いたままになっていた本である。
往復の車中で読み切ってしまったが、それは予想以上に素敵なお話しでした。
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武岡史樹著「犬連れ北海道3000キロの旅」という実にシンプルな旅行記である。
著者の武岡氏は脱サラ後、愛犬のフラットコーティッドのソアラと念願の旅に出かけるのである。
それはソアラとひたすら北海道でヒッチハイクを続け、やがて東京に戻ってくるというものである。
僕はいつからか盲導犬関係と愛犬の死に関する本は避けてきた。
なにかひたすら可哀想で悲痛な話がメインなのが辛いのである。
もちろん盲導犬やセラピー犬との素晴らしい書籍は多く見出すことはできる。
それはいずれ来るメルモとの別れの時にきっと一杯涙を流すから・・・というエゴからなのだが。

でもこの本はホント素敵で、読後は素直な爽やかさに包まれた。
著者とソアラの2人の(話の中では必ず2人という表現を使っている)旅を実に多くの人たちが助ける。
ソアラがきっかけで車を止める人たち、そして雨の中で野宿する2人を助ける地元の人たち。
そしてそれらの優しい愛の橋渡しには、ソアラという素晴らしい犬の存在が不可欠である。
多くの犬と生活している人、生活していた人が2人の旅を手助けしていく。
犬という共有できる愛情の証を確認しながら人々はソアラと著者を導いていく、自然に。
北海道という大らかな土地柄もあるのであろうが、実に微笑ましい愛情溢れる犬バカ達が登場する。
いつしか読み続けていくうちにソアラと著者が、メルモと僕になっていた。

「犬という素朴で誠実な生き物の存在が、僕の心をピュアにし、出会った人の心を和ませ、
お互いの持つ善意や親切心を自然に引き出してくれたのだと思う」
という素敵な後書きの一節に自然に説得力を感じる。
最後に2人を車に乗せてくれる札幌の寡黙なお医者さんのあたりで、僕はちょっと泣いてしまった。
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実は僕のささやかな夢は、メルモとの北海道を旅することである。(ヒッチハイクは無理だけど)
とてもじゃないけど僕の今の生活では不可能だけど、残されたメルモとの時間で見出したい夢である。
でも当面は先日見つけた修善寺の犬OKの温泉旅館でメルモと一緒に湯に浸かるのが目標かな。
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by kkmelmo | 2005-12-22 23:58 | dog


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