2005年 06月 08日 ( 1 )

2005年 06月 08日
賢い犬
妻の日記にもあったように先日メルモのワクチン接種にB医院に出かけた。
考えたらここのS先生とも長い付き合いである。
メルモは、それこそ数ヶ月のころから色々お世話になってきた。
ただの医師と患者というよりは、先生も若い獣医師さんということもあって、
いつのまにかフレンドリーな間柄でお付き合いさせてもらっている。

思い返せばメルモの口元に良性の腫瘍が出来たときセカンドオピニオンを求めて
伺ったのがお付き合いの始まりだったかな。
その後、幸いメルモは重い疾患もなかったが色々と助けていただいたし、
ある意味このS先生はメルモに関してはかなり詳しい。
つまりメルモの人生のあゆみにずっと付き添ってくれてきた医師である。

そのS先生が診察台のメルモを撫でながらよく言う言葉がある。
「メルモは、賢すぎるんだよなあ・・・」
誤解を招かないために言いますが、これは先生の営業トークでもないし、
僕の親ばか話でもありません!!

メルモの場合は、音やシチュエーションからくる過敏な恐怖心といよりは、
そこからのイマジネーションで結果的に恐怖心を覚えるのである。
つまりこれは例えば音の大きさなどはまったく関係ないのである。
思考過程が裏目に出るという意味である。
メルモは日常接していても我々人間の言葉や状況態度をかなり理解している。
所謂三段論法的な思考で行動を起こすことがよくある。
たとえば、メルモがTシャツを着てない状態でベッドに上がることを僕は怒る。
それはメルモに直接、言葉で・・・・。
メルモは決してTシャツを着ていない状態でベッドに乗らなくなる。
そしてTシャツを着せると、やれやれとベッドに乗り妻の枕を奪って寝入る。
このメルモの思考過程は興味がもてる。
「Tシャツを着る→ベッドに乗っていい→本気で寝る時間」
単純に怒る僕の言葉と雰囲気から解決のルールを見出しているのであろう。

極端な場合、やばい状況に陥ったとき震えて吐いたりしてパニック陥るタイプではなく、
その状況を判断しすぎて結果的に過剰なもしくは誤った回避する思考行動に出るのである。
単なる恐怖心というより、思考して結果的に見出した恐怖心といった具合である。
メルモの幼少期の環境に起因するところがあるのかもしれない。
なにかしらアイデンティティを持って、自らだけで解決回避しようとする行動がよくある。
でもこれは僕のようなリーダー的な存在を究極では信頼していないことになる。
このあたりが悩むところである・・・・。

すくなくともこのS先生のことは大リーダーだと思っているようである。
診察台にのると、それはそれはいじらしいくらい小さくなる。
診察台の端に乗っけられたワクチン液がたっぷり入った注射器をちらりと目をやりカーミングする。
そして僕の顔を悲しげに見上げ僕の胸に顔を埋める。
予想通りのこの展開を、とにかくはやく終えたいという彼女の思いが伝わってくる。
決してパニックになったりしないのである。
ひたすらその状況を分析判断しているのである。

賢い犬どころか、ときどき凄い感性で遙か彼方を見つめているようなメルモを
僕は感じるときがある。
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そんなときの彼女の目はひたすら繊細でクールである。
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by kkmelmo | 2005-06-08 01:30 | dog