2008年 12月 05日 ( 1 )

2008年 12月 05日
面倒な性格
ちょっと混んで心配したけど、割とすんなりタクシーは拾えた。
深夜12時過ぎ池尻大橋付近、かってのバブルの頃は絶対にタクシーなんて無理なパターンである。
軽く飲んで打合せ後、僕は疲れた身体を後ろのシートにまかせた。
「シ〜〜トベルトをお締めください!」と機械音声が注意を促す。
僕は素直にシートベルトを締めた。(たぶん後部座席でははじめて)
「ご協力有り難うございます!」
愛想の良い運転手さんが僕に礼を言う。

「スミマセンが池尻から首都高に乗ってください、ちょっと急いでいるんで」
目の前に池尻大橋の首都高の入り口がある。
「そんで次の次の用賀で降りてもらって岡本方面なんですけど」
周辺246通りはいつものように工事渋滞で、うんざりする状況だった。
疲れていたと言うこともあって、ちょっとバブリーなリクエストだけど、
450円追加高速料金を払ってでも早く帰りたいマジな心境からだった。
でも、以前よく似たパターンで運転手さんに説明すると、
「お客さん、景気イイねえ〜〜」なんて冷やかされ、
その後彼の苦しい日常をひたすら聞く羽目になったという苦い経験があった。
そんなことから、「急いでいるんで」なんて誤魔化しの脚色を付けてしまった。

「環8に降りてからは左ですか?」と運転手さん。
「はい、え〜〜っとT病院へ行っていただければ」と我が家の近所の病院を目印として告げた。

ルームミラーの運転手さんの目付きがピクッと変わった。
神妙な雰囲気に一変に変わって、
「出来る限り急いで行かせてもらいます」

「あれ、なんか変だぞ。。。。」
僕は急いでこの数十秒間の会話を復習した。
あああ、明らかに「急いでいる+T病院」というお題目で、彼の頭の中で、
僕が急患の家族か、急患で呼び出された医者という連想の図式が出来ているに違いなかった。

実際その運転手さんはぶっ飛ばしてくれた。

そのうえ、上がってみると首都高は下の246以上の大渋滞。
「スミマセン、表示が無かったんで気がつきませんでした、高速料金はいりません」
ええええっ、やばい、かなりこの人責任感じてる。
つまりかなりいい人だあ。
小さな声で「ありがとうございます」としかもはや僕は言えなかった。

次の三茶出口で早々に降りて、246をまじでぶっ飛ばした。
僕はそのT病院から自宅までの道順を説明する事が出来なくなっていた。
彼の誠意に溢れて火が付いたプロ意識を、シラけさせることは出来なくなっていた。

当然の如く僕はT病院の救急玄関でタクシーを降りた。
おつりを僕に渡すときの運転手さんの目は「頑張ってください」光線を僕に送っていた。

5分ほどの自宅までの木枯らし吹く道をトボトボ歩いた。
この裏目にでるいいかげんでややこしい自分の性格にため息し、冬の夜空を見上げたのだった。

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あなたも、大変ねええ。
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by kkmelmo | 2008-12-05 00:55 | daily scene